「PERMANENCIA ペルマネンシア:この国にとどまって」は、日本でデカセギの子供として育つとはどういうことか、二つの世界を生きるとはどういうことかを、自身デカセギ体験のある監督が探ります。
「この映画は在日ブラジル人移民の子どもたちの暮らしの中へ観客を導きいれる。個人的なエピソードやナレーションの他にも、二つの世界の狭間に生きることの障害や試練 について、そして何よりも少しだけ他者のことを、少しだけ我々自身のことを学ばせてくれる。」
現在、日本には、南米からの「デカセギ」と呼ばれる移住労働者が30万人以上暮らしています。そして、その何万人もの子供たちが日本の社会、教育システムの中で育っています。
日本という外国にやって来て、言語、文化、習慣の違いからこれらの子供たちがぶつかる困難はさまざまです。日本語がわからなくて学校の授業についていけない。いったん日本語に慣れてしまうとポルトガル語が不自由になり、ポルトガル語を話す親とのコミュニケーションに支障が出る。日本に属するのか、それともブラジルに属するのか、アイデンティティが混乱してしまう、など。これらの多様で複雑な問題が、外国人児童の支援団体や自治体による取り組みの取材、当事者である子供たちとその親たちのインタビューから明らかになります。
また、このような困難を克服して、現在、日本の大学に通う3人のブラジル人の若者たちが登場し、自らの体験を語ります。これらのブラジル人2世は、学校や家族のこと、辛かった時のことを、カメラをまっすぐに見つめながら話します。理不尽なことで 先生に叱られても言葉の壁ゆえに説明できなかった時の悔しさ、「日本人にならなければ」と決意した時のこと、・・・。たんたんと語る姿には、苦痛の記憶とそれを乗り越えた自信がにじんでいます。そして、彼らがこれからの夢と不安を話すとき、観客はともに私たちの社会の未来を見つめる機会を与えられるのです。
<レヴュー>
「監督のエリオ・イシイ氏はご自身も日本への『デカセギ』を経験しています。そうした体験に基づいて行われる移住労働者とその子どもたちとの対話は、彼らの心の真実を見事に描き出しています。
この映画が、私たちの社会の現在と未来について考える機会となるように願っています。」
(司教/日本カトリック難民移住移動者委員会委員長 谷 大二)
「ブラジルからのデカセギ現象が始まって20年。親に同行した幼子は日本語に苦労しながら、日本の社会に根付いていく。グローバル化時代のひとつの現象である人の移動、それに伴う問題の一つ、子弟の移住先での教育。本ドキュメンタリーを通じてデカセギ・ブラジル人の子弟の教育の現状一端を知ることができる。自分のアイデンティティを模索しながらも、結果的にデカセギ・ブラジル人の子弟は日本社会に適応しながら生きていくことを選択する。親とは異なる国に生きることも21世紀の新しい現象である。」
(上智大学 三田千代子)
<製作・監督> エリオ・イシイ
<共同製作>ガルシア ゆうみ
<写真>ガルシア ゆうみ
<収録時間>70分
<DVD発行年>2006年
<個人価格> 8,400円(税込)
<レンタル価格> 21,000円(税込)〜
<NTSC, Region ALL>
<日本語、 ポルトガル 語字幕>
<エリオ・イシイ作品>
DVD「カルタス:日本からの手紙」