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  Mako Idemitsu
  Takahiko Iimura
  Helio Ishii
  Abraham Ravett
  Kentaro Taki
  VIDEOART CENTER Tokyo
  Reiko Tahara & Max Uesugi
   
   
   
   
   
   
   
   



 

1940年東京に生まれる。男尊女卑の、家父長制の強い封建的な家庭で育つ。
それはのちに家族の中の女性への抑圧をテーマにさまざまな角度から映像作品を制作する原点ともなる。小説家を志し早稲田大学に進学、卒業後ニューヨーク大学に留学する。66年に、抽象表現主義の画家サム・フランシスと結婚カリフォルニアに住み、2児をもうける。母親、フランシス夫人としてのアイデンティティの葛藤から、自己表現をしなければ自分が保てないと感じ、二人の子供も抱えて店に飛び込み、8ミリカメラを買い、制作を始める。フェミニズムのCR(意識昂揚)グループに参加し、女には無理だといわれていた16ミリフィルムを撮り始める。
1972年、ジュディ・シカゴらの作った「ウーマンズ.ハウス」を撮影作品化する。翌年帰国、女性がわずかだった日本の実験映画界で、作品を発表し続けるが、国内ではほとんど無視された。だが、女性の生理、女の役割、母と息子、母と娘、女性が表現者として生きていく時の抑圧など、フェミニスト的なテーマを明確にもったビデオ作品は、1980年代から海外で評価を得る。「マコスタイル」と呼ばれる、画面の中のモニターに人物の内面の意識を投影する独自の手法を作り上げた。
2002年発表の最新作は、母性神話と近代日本の女性の歴史とを構成した映像を取り込んだインスタレーショである。



出光真子 HP → http://www.makoidemitsu.com




 

「同じビデオ作家でも、映像やモニターをナラテイブの形成に使った出光真子は対照的である。深層心理−内なる他者を写し出すもう一つのビデオモニターを画面の中に置き、抑圧された日本の主婦の心理、家や夫や息子へのさまざまなコンプレクスや葛藤をユング心理学的分析に基づき,ホラーホームドラマとして制作した。典型的な人物像にもとづいた形式的な演技は、素人くささ故に、明確な記号性をもっている。主婦という『奪われた存在』が、家庭から奪っていく『正常さ』がパラメーターとして正確に表されている。他の『逃亡者』としての女性作家たちが逃走した現実に半分踏みとどまり、それを相対化したところに出光の特殊性がある。」


長谷川祐子(東京都現代美術館 事業企画課長)
"Modern Women: Women Artists at The Museum of Modern Art" 、2010


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